手話通訳士の試験勉強には過去問を有効活用しよう
難関といわれ、毎年の合格者が3割前後という手話通訳士の試験ですので、資格の取得を目指している人にとってはどのように試験勉強をしたらいいのかというのは頭の痛い問題でしょう。
手話通訳士に求められるのは手話の技術だけではなく、障害者福祉への理解や知識、また手話という言語を扱う上での国語力や表現力なども求められます。こうしたもの全てをカバーして勉強をするというのは簡単なことではありません。また、手話通訳士の試験には実技の試験もあります。実技試験の対策などはどのように行ったらいいのかと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
手話通訳士の試験に実際に合格した人に勉強法についてたずねてみると、合格者のほとんどが実践したという勉強法があります。それが試験の過去問を解くという方法です。
テキストなどを通して勉強したことが実際に身についているのかを判定するためにも有効な方法ですし、試験の出題傾向や、どのような試験が行われるのかを知ることもできます。試験に慣れておくという意味でも過去の問題を解いておくことは重要なことです。
また、過去問は筆記試験のものだけではなく、実技試験についても過去の問題というのが公開されていますのでどんな内容で行われたのかをチェックしておくことは大切です。
過去問を有効活用して勉強し、間違えた問題の範囲は勉強をしなおすというのが、手話通訳士に合格した人の勉強方です。ぜひ過去問を有効活用して効率的な勉強をしてみてください。
手話通訳士を国家資格に!!手話通訳士の活動とは
手話通訳士の資格は、厚生労働省によって認定された公的な資格ですが、現状では国家資格ではありません。そのため、手話通訳士が聴覚障害者の社会生活を支える重要な役割を果たしているにもかかわらず、資格の社会的認知度は低く、活躍の場も限られてしまっているという問題があります。
手話通訳士の資格の認知度や信頼性を向上させ、手話通訳士の活躍の場を増やすこと、それによって聴覚障害を持つ人たちがより快適に安心して社会生活を送れるようにすることを目指して、手話通訳士の資格を国家資格にしようという動きがあります。
日本手話通訳士協会などが中心となって活動しているものですが、手話通訳士の資格が社会的に認められていくように取り組むことで、聴覚障害者福祉を発展させていくことができるということで努力が続けられています。
手話通訳士の資格の専門性と信頼を高めて、社会に認知されるものにするためには、手話通訳士の資格の法制化が必要であるとされており、資格試験が法で定められたもとで行われるようになることが求められています。それはつまり、資格が国家資格化するということなのですが、現状ではまだそのめどは立っていない状況です。
しかし、東日本大震災の際に孤立していた聴覚障害者のために手話通訳士が派遣されたことなど、手話通訳士の社会的認知度が上がるような出来事も起こっています。これを期に活躍の場が広がり、社会的な手話通訳士への認知度があがっていば将来的には国家資格として広く社会に認知されるようになる日も、夢ではないのではないでしょうか。
手話通訳士は、都道府県認定の手話通訳者になれる
認定の基準は書く都道府県によって異なりますが、都道府県が手話通訳者を認定するという認定制度があります。これは、各都道府県が手話通訳者派遣業務を行うにあたり、必要な手話通訳者を認定して派遣するという認定制度です。
都道府県認定の手話通訳者に認定されれば、手話通訳を必要とする都道府県の業務の際に手話通訳者として派遣をしてもらうことが可能になります。
登録や認定の基準は都道府県で独自に審査をしているため、一定ではありませんが、手話通訳者全国統一試験を受験していることや、手話通訳士の資格を有していることが必須条件になるところがほとんどでしょう。手話通訳士の資格を持っていることが必須条件になっているところばかりではありませんが、手話通訳士の資格は、難関の資格試験を突破し手話通訳に関して専門知識や高い技術を持っていることの証明になりますので、資格を持っていることが有利に働くこともあるでしょう。手話通訳士の資格は全国的に通用する手話に関して一番知名度も信頼ど度も高い資格ですので、確実に自分の実力を証明する材料にすることができます。
登録や認定への応募方法、募集時期などは各都道府県で異なりますので、それぞれに窓口へ問い合わせをしてみてください。
資格を持ちながらも技術を活かせる場がないという手話通訳士は少なくありませんが、都道府県認定の手話通訳士になれればスキルを活かせる場面も増えてくるでしょう。
手話通訳士の倫理綱領で手話通訳士の心構えを学ぶ
手話通訳士という資格を志す人には、ぜひよく目を通して理解していただきたいものがあります。それが、「手話通訳士の倫理綱領」です。倫理綱領とは、簡単な言葉で言い換えるうならば、手話通訳士として倫理と法令を遵守した中でどんな心構えで働いたらいいかということが書かれているものです。
手話通訳士の倫理綱領は、手話通訳士が公的な資格としてスタートした後に試験に合格した手話通訳士によって創られた日本手話通訳士協会という協会で作成されたものです。倫理綱領の作成は同協会がこれまで行ってきた活動の中でも最も大きなものの一つといっていいでしょう。
手話通訳士として働くのがどういうことなのか、障害者を相手にして働くということで、どんな心構えで仕事にあたればいいのかなど、手話通訳士として仕事をするのであれば大切な理念が示されています。手話通訳士とは手話の技術にだけ長けていればいいわけではなく、障害者福祉がどんなものであるのかなど、より深い知識をもって仕事にあたることが大切なのです。
手話通訳士になったからといって、この協会に加盟する義務があるわけではないのですが、多くの手話通訳士は資格試験に合格するとこの協会に加盟をして、倫理綱領の元で仕事を行っていますので、手話通訳士の資格を取得して仕事をすることを目指しているならば倫理綱領についてはよく知っておくといいでしょう。
手話通訳士の倫理綱領は、日本手話通訳士協会のホームページなどでも全文を読むことが可能です。ぜひとも、まずは自分なりにでに理解をし、手話通訳士という仕事を理解するために役立ててほしいと思います。
手話通訳士として派遣をされて働くには民間にも公にも登録を
手話の仕事というのは、現状では残念ながら常勤で働くことができる仕事というのが少ないという状態があります。聴覚障害がある人でも、バリアフリーで生活ができるようにということで、公的施設などを中心に手話通訳士を常勤させようよいう流れがあることは確かなのですが、すべての公的施設や民間の商業施設などに手話通訳士が勤務するような時代が来るまでには、まだまだ時間がかかりそうなのです。
そのため、手話通訳士の多くは資格を取得しても手話通訳士として常勤の仕事につくことはできず、多くの人はどこかに登録をして、仕事のある時に派遣されて手話通訳士の仕事をしているというケースが多くなっています。
手話通訳士として派遣をされて働く方法は、いくつかあります。
まずは民間の派遣会社に登録をする方法です。福祉専門の人材派遣会社などもあり、手話通訳士の派遣を行っている派遣会社は民間にもありますので、こうしたところに登録をすることでも手話通訳士として派遣されて仕事をすることが可能です。また、もう一つの方法が公の機関で手話通訳士として登録をし、公的な機関での仕事や公の場での手話通訳の仕事などを行う方法です。自治体などで手話通訳士として登録ができるようになっているところは多く、そういったところから派遣をしてもらうことも可能です。
記憶に新しいところでは、東日本大震災が起こった際に聴覚障害者に情報が届かず、昇格障害者が情報難民になってしまっていたことから、厚生労働省から手話通訳士が被災地に派遣されたというケースがありました。
公から派遣される手話通訳士は記者会見の際の手話通訳など、大切な仕事を請け負うことも多くやりがいもある仕事です。登録方法などは各自治体によっても異なりますので、該当の窓口に問い合わせをしてみるといいでしょう。
手話通訳士は厚生労働大臣認定の公的な資格です
世の中にある資格の中には色々なものがあります。代表的なものはもちろん国家資格で、法律に基づいて国が実施するものがこれにあたります。
しかし、「資格」と名のつくものの中には資格とは名前ばかりで、事実上ほぼ資格の意味を持たないような資格というのも数多く存在しています。例えば、エステティックや美容などの資格によくあるものですが、民間の協会が運営しているような資格の場合には、その協会の中でしか資格の基準が通用せず業界全体で見た時には意味を持たないというケースも多くみられます。その場合には、資格を取得しても残念ながら資格を活かして何かをするということに役立てらないものが多いのです。
手話通訳士の資格は現状では残念ながら国家資格ではありません。そのため、民間の協会が運営しているようなタイプの資格と混同して考えられてしまうこともあるのですが、手話通訳士の資格とは厚生労働大臣が認定している公的な資格です。国家資格でこそありませんが、上で例に挙げた民間の資格とは一線を画すものですので、混同しないようにしましょう。
手話通訳士になるには、手話通訳技能認定試験に合格する必要があります。この試験は満20歳以上なら誰でも受験することができ、筆記試験と実技試験が行われます。難関といわれる試験ですが、この試験に合格した人は社会福祉法人聴力障害者情報文化センターに手話通訳士として登録することができます。この登録をもってして始めて手話通訳士として資格を認定されたことになるのです。
資格制度を設けることによって、手話についての専門的な技術と知識を持った人を認定するために平成元年から厚生労働大臣によって認定されるようになった資格が手話通訳士です。資格を取得すれば全国的に通用する資格制度ですので、手話を仕事に活かしたいと考えるならば、自分の技術力を証明することができるものになりますので、資格試験に挑戦をしてみましょう。
手話通訳士になるために各種学校で学ぶ方法について
手話通訳士を志す方は、手話にある程度親しみがある人が目指す場合もあれば、手話にはこれまで全く触れたことがないという人が一から勉強をして資格を目指すというケースもあります。ある程度手話に親しみがある人ならば、自分が今もっている基礎をベースにして独学で勉強をするということを選択する人もいますが、一から勉強する場合には、独学で勉強をしようと思っても、なかなかハードルが高いという場合もあるのではないでしょうか。
手話をはじめて勉強する場としては、クラブ活動やサークル活動などを通して学んだという人もいれば、自治体などが行っている手話講座を受講して学ぶという人もいます。家族や近しい人に聴覚障害がある人がいて、それをきっかけにして独学で学び始めるという人もいるでしょう。
しかし、手話通訳士の資格を取ろうとまで志す人の中には、やはり試験対策も含めてしっかりと学習ができる学校で手話を学びたいと考える人が多いのではないでしょうか。
手話通訳士になるための勉強ができる学校というのは、数としては限られてくるのですが、それでも福祉系の大学の中に手話通訳士に関するコースが設置されている大学や、手話通訳士の育成に取り組んでいる専門学校などがあります。大学で勉強をする場合には、社会福祉士などのサブスキルとしての手話という位置づけで手話が扱われていることも多いため、より専門的に手話通訳士の勉強をして資格試験に挑むということを考えれば、手話通訳士専門に育成を行っている専門学校や養成施設で勉強をすることが理想的です。
手話通訳士を専門で育成しているところは、全国でも決して数いわけではありませんので情報はすぐに集めることができます。どんな学校があり、どんなことを学べるのか、一度調べてみるといいでしょう。
手話の仕事は資格がなくてもできるのに手話通訳士の資格をとる意味
手話の仕事をするにあたって、手話通訳士の資格を持っているということは必須条件ではなありません。資格を持っていない人が手話を使って聴覚障害のある人に通訳をしても全く問題はありませんし、資格がなくても手話を仕事として活かすことはできるのです。
では、資格がなくてもかまわないにも関わらず、難関といわれる手話通訳士の資格に挑戦する意味はあるのでしょうか。
もちろん、資格を取る意味はあります。手話通訳士の資格は難関といわれるだけあって資格を取得すれば専門知識や高い技術を持っている証明になります。現在、手話の仕事というのは、残念ながら需要が限られていることおあり、手話通訳士の資格を持っている人でも十分な仕事をすることができないという現状もあります。そこで、いくら資格がなくても仕事ができるとはいえ資格のない人が仕事をしようとしても難しいということもありますので、手話の仕事をしようと思うならば手話通訳士の資格というのは事実上必須と言うことができます。
資格を持っていなくても、ボランティアで手伝いをしたらい、手話サークルなどの活動の一環として聴覚障害者のお手伝いをしたりということは可能でしょう。しかし、手話をしっかりと仕事にしたいと考えるならば手話通訳士の資格に挑戦してみてください。難関の試験ではありますが、資格を取得できれば、手話を仕事として活かしていく上では確実な実力の証明になりますし、確実に取得するメリットのあるものです。
日本手話通訳士協会 は手話通訳士になったら加盟しておきたい団体
手話通訳士を目指しているという人ならばご存知の方も多いと思いますが、手話通訳士が加盟することのできる、日本手話通訳士協会という協会があります。
日本手話通訳士協会は1991年に設立された協会で、手話通訳士が公的な資格として認定されてスタートした3年後に、試験に合格した手話通訳士によって結成されました。手話通訳士の活動の基本的な理念となる「手話通訳士倫理綱領」を作成したり、書籍を発刊したり、手話通訳士の 研修なども行われています。手話の資格の中では一番認知度の高い手話通訳士ですが、一般的な認知はまだまだ低く、手話通訳士の専門性の向上と社会的認知度を上げるための活動なども様々行われています。
手話通訳士に合格したとしても、協会への加盟は義務ではありませんが、多くの手話通訳士は合格後に協会に加盟し情報を交換したりお互いの技術を向上しあったりという活動を行っています。
手話通訳士は現状では残念ながら専門的な職業としての認知度は低く、手話通訳士の収入だけで生計を立てていける人はごくわずかだと言われていますが、日本手話通訳士協会では手話通訳士を法定化し、手話通訳士を専門的な職業をして確立するための活動なども行われています。
加盟は義務ではありませんが、難関といわれる試験に合格し手話通訳士となった際には、ぜひ加盟を検討してみてはいかがでしょうか。手話通訳士として志を同じくする仲間と交流するよい機会にもなることと思います。
手話通訳士の合格率が低いのは豊富な知識や表現力も必要であるため
手話通訳士は合格率が年によっては3割を下回ることもある、難関の試験といわれています。手話に関する資格の中では一番知名度も高く、本気で挑戦する人が多いにも関わらず合格率が低いのはどういうわけなのでしょうか。
それは、単純な手話の技術だけではなく、手話通訳士には福祉に対する豊富な知識や表現力なども求められるためと言われています。
手話の技能が一定レベルに達していることはもちろん必要な条件ですが、例えば筆記試験では国語の基礎力などの試験も行われます。これは、話の内容を正確に理解して端的かつ的確にまとめて通訳することなどが手話通訳士に求められる仕事の一つだからです。また、的確に内容を伝えるだけではなく、言葉の表現力や手話そのものでの表現力というのも、手話通訳士に求められる能力の一つです。
手話通訳士の仕事は、聴覚障害者のある人とのコミュニケーションを橋渡しすることにあります。それは通訳の技術ということだけではなく、障害者の立場や気持ちを理解することも重要で、そのため障害者や福祉に関する知識も要求されることになるのです。
手話技術だけではなく、言葉を操る国語力、伝える表現力、さらには福祉に関する豊富な知識と、手話通訳士を目指すならば身に着けなくてはならないことはたくさんあります。それらすべてを身につけて試験に挑んで初めて合格をすることができるわけですから、試験はこれだけの難関となっているのです。
難関の試験ではありますが、やりがいのある仕事であることは間違いありませんので、諦めずに挑戦してください。


